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コラム 2021.06.30 DX事始め

KDDI America


 さまざまなモノがGlobalに、Digitalでつながる時代、with/afterコロナによるハイブリッドな環境、そして分散した働き方を想定する必要がある昨今、「DX」という言葉をよく目にします。

「DX」を検討せよ、と社内で言われたりしませんか?でも「DX」って何だろう?そう思いませんか?

DXとは、「ITを活用して、企業組織やビジネスに変革を起こすこと」
目的は、「企業の競争上の優位性を確立すること」
Webで検索すると上記のようなコメントが出ます。なかなか壮大です。

その他、「経営課題」「業務プロセスの変革」「新ビジネスモデル」といった言葉も出てきます。

いよいよ難しいテーマのように聞こえますし、そうでなくてもITがわからない!その難しいテーマをITという切り口から取り組もうとしても、袋小路に入ってしまいそうです。本号では、「DX事始め」として、その鍵となるアプローチ方法のひとつ、「デザイン思考(デザイン・シンキング)」を紹介します。

Ⅰ.「デザイン思考(デザイン・シンキング)」の特徴

アップル社の創立者である故スティーブ・ジョブズ氏もクライアントの1人としていたIDEO社のティム・ブラウン氏は、デザイン思考についてこう述べています。

「デザイナーの思考・行動様式を取り入れた、イノベーションを生み出すための人間中心のアプローチ」
- Tim Brown, IDEO -

このIDEO社のもと、デザイン思考をベースに作り上げられたのが、アップル社の初期型マウスです。ではこのデザイン思考はどのようなプロセスで実施するのか?以下の図にて、具体的な5つを紹介します。

上図のとおり、まずは「ユーザーへの深い共感」から始まります。
特に事業部門ですと、「マーケットはあるのか?儲かるのか?」「実現可能性は?」という観点から検討されることも多いかと思いますが、敢えて、それを一度横に置いて、この「ユーザへの深い共感」を入口とする点が最大の特徴と言えるかもしれません。

アマゾン社をこの夏に退任するジェフ・ベゾス氏は、同社について、「かつて小さな町の商店主が、お得意さまのことをよく知っていたいように、われわれも顧客情報を知っていたいのだ。」と述べていたことがあり、ここにも、ユーザーへの共感の姿勢を感じられるのではないでしょうか。加えて、上記プロセスをひたすら「何度も繰り返す」点も特徴です。「今は無い体験」をかたちにするときには、既存の数字も、正解もない、だからこそ、Smallに、Speedyに、正しくTry&Errorを繰り返しながら、利用ユーザーに提供すべき価値を集約していきます。

【3分解説動画】チャットボット・ライブチャットをウェブサイト上に埋め込む方法
★検討中★遷移先ページがPrimaryで作成予定なし。各国作業にて作成後リンク反映を行う必要あり。

Ⅱ.デザイン思考の副次効果

デザイン思考の結果のみを重視するのではなく、そのプロセスを経た副次効果として、期待できるものもあります。

このプロセスを実施する際には、「1人で、それぞれの視点で短時間でアイディア出し」をします。
次に、「アイディアをチームで醸成、お互いの意見・批判を建設的に取り込み、昇華」させ、
最後にデザイン思考のワークショップでは、「上下関係なく、さまざまな部門のさまざまな役職の人たちが、フラットに無記名の付箋でアイディア出し」をしていきます。

これによって、「誰の意見か?良い意味でみえなくなり、一体感をもって合意形成」していきます。この点からも、「こうですか?」「違うんだよね」という、社内で起きがちな「毎度の持ち帰り(長期プロセス)を回避」したり、早期に、担当メンバ/チームに「ジブンゴト」として、案に対するオーナーシップを早期に醸成することもできます。また、プロセスを通じたチーム結束力の向上効果も期待できます。

Ⅲ.ITテクノロジーはどこにいった?

モノがあふれている時代には、マーケットの主導権を握るユーザーに寄り添う視点が不可欠です。ユーザーの潜在的ニーズを掘り起こすための一手法が、このデザイン思考なのです。すでにお気づきかもしれませんが、ここまで記載した中に一度も

「最新のITテクノロジー」

の話は出てきていません。

デザイン思考は、冒頭に記載したとおり、「人間中心」のプロセスであり、「ユーザへの深い共感」を起点にしたプロセスです。何らかの特定技術、または特定のモノを有りき・起点にしたプロセスではありません。デザイン思考を経て、お客さま内で磨かれたアイディアを実現するために、どのITテクノロジーを使えば実現できるのだろう?とITはあくまで手段として登場します。「2025年の崖」、すなわち、複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残存した場合に想定される競争への遅れ(IT人材の引退やサポート終了などによるリスクの高まり)を回避するためにも、「DX」のご検討、ひいては「デザイン思考」の実施が、少しでも参考になれば幸いです。

当社でもデザイン思考ワークショップを含め、皆さまの変革を支援しています。ここから事始めてみよう、と思われた方は、ぜひお声がけください。

KDDIアメリカ

KDDIアメリカ(本社:ニューヨーク、CEO:延原 正敏)は、1989年に設立され、以降30年にわたりワンストップのICTソリューションを提供しています。米国に8拠点展開し、サービスエリアは北米だけでなく中南米もカバーしています。

お客さまに最適なデジタルトランスフォーメーションを実現するべく、近年は、既存のICTソリューションの提供だけでなく、アプリケーション分野におけるコンサル・構築などを強化しています。

こうした取組みをとおして、お客さまの挑戦を全力でサポートしていきます。

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