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コラム 2022.05.02 3Gのサービス提供終了から5Gの拡大、そして6Gへ

KDDI America


2020年の5Gサービス提供開始から早2年が経ち、今後の展開についてどうなるのか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、3Gの停波、6Gについてもすでに業界内では研究が進むなど、凄まじいスピードで技術の進化が進んでいます。5Gもまだそこまでの浸透がしきっていないという感覚の方が多いかと思いますが、今回は米国内外における通信動向についてご紹介します。

現在主流である、3G、4G、そして5Gまである通信規格。はじめに、移動通信システムの歴史を簡単に説明したいと思います。

消費者向け携帯電話のサービスが始まったのは1970年代後半~80年代前半、この時の第1世代移動通信システム(1G)のサービスは音声通話のみでした。その後、第2世代(2G)では音声通話が改善され、ショートメッセージサービス(SMS)で短いメッセージを送受信できるようになりました。2Gではデータ通信サービスの提供も開始はされたものの、実際にコンシューマ向けに利用ができるようになったのは2000年代前半、3Gが登場してからでした。2010年代前半になると最大約100Mbpsの通信速度を誇る4Gが登場しました。4Gの登場により、通信業界を取り巻くサービスは一気に拡大、動画視聴やモバイルゲーム、さらにはARやVRを利用できるまでになりました。そして5G、通信速度は最大3000Mbps(3Gbps)と光ファイバー回線に匹敵し、4Gで1本の映画をダウンロードすると数分かかるところを、5Gでは数秒で済んでしまう計算になります。

Ⅰ.近づく3Gのサービス提供終了

日本でも話題になっていた3Gの停波。米国内でも主要通信3社がサービスの提供の終了を宣言しています。AT&Tは2022年2月末をもってサービス提供を終了しており、T-Mobileは2022年7月1日にサービス提供の終了を予定しています。一方で、Verizonは無期限の延期を発表。同社は2018年に3G回線の新規受付を終了、2019年末には3Gネットワークの一部を停止する計画でした。その後、同社は2020年末まで3Gネットワークの停止を後送りにしましたが、そのスケジュールはさらに遅れることに。理由として、3Gネットワークを利用する約5%のユーザーが遠隔地に住んでおり、古い3Gネットワークに頼っていることがあります。

なお、日本ではKDDIが今年3月末にサービスの提供を終了。NTTドコモは2026年3月末に、そしてソフトバンクは2024年1月下旬に3Gネットワークを終了すると発表しています。

Ⅱ.米国における5G普及状況と異なる主要通信各社の5G戦略

米国における5Gの商用化は2019年4月からで、日本よりも早く5Gの商用提供が開始されました。当初、利用できる都市が少ないといった問題があったものの、現在ではサービス地域の拡大によって改善が進められています。5Gを利用した実証実験や、産業・医療分野における導入も進められているなど、5G市場が活発であることも特徴的で、5G対応端末の売上シェアも順調に伸びています。

徐々に広がりを見せる5Gですが、米国主要通信各社ではその戦略に違いがあります。Verizonはこれまで重視してきたピュア5Gと言われるハイバンド(高周波数帯)、つまり電波の到達距離は短くなるがデータ伝送速度は超高速になる可能性が高い、まさに世間で言われている5Gの特徴そのものに加え、21年末のサービス提供開始に向け、ミッドバンド(中周波数帯)にも注力するとしています。一方T-Mobileは、ローバンド(低周波数帯)、つまり電波の到達距離が長い半面、他のの5Gほどデータ伝送速度が高速にはならない。高い周波数帯よりも帯域幅は狭くなり一度に伝送できるデータ量は少なくなるが、それゆえに遠くまでデータを届かせられる特徴により、米国最大の5G網を構築しています。また、Sprint合併により得たミッドバンドにより 他社に先駆けて高速5Gエリアを拡大中です。そして残るAT&Tは、2社の中間的戦略をとっています。

消費者向け、法人向けの5Gサービスの更なる広がりに期待が膨らむ一方、2022年1月より米国における一部空港での5Gサービスの提供が予定されていましたが、その電波が高度計に影響する恐れがあることが分かったため、米政府の要請でAT&TとVerizonは、一部の空港の滑走路の周りではサービスの開始を一時的に遅らせる対応をとるとしています。5Gの周波数が航空機の高度を計測する電波高度計の周波数に近いことが原因としています。

Ⅲ.Beyond5G/6G推進に向けたキックオフ

北米の6G推進団体Next Gアライアンスが6Gロー ドマップを発表しました。北米初の6Gビジョンを示し、北米が今後10年以上にわたり北米無線業界におけるリーダーシップ確保のために産官学がとるべき主要なステップを説明しています。 Next G Allianceは、AT&T、T-Mobile、Verizon、 Ericsson、Nokia、Samsungなどの機器ベンダ、 Qualcomm、Google、Meta、Appleなど80社が参加しており、本報告書は600名の専門家から意見を集めた結果としています。

    6Gについては、5Gで中国にその中核技術の特許数で大きく後れをとった経験もあり、米中でし烈な主導権争いが繰り広げられています。日米首脳会議でも日本とアメリカが6Gでの連携を打ち出すなど、2024年にも本格化する規格統一議論に向けて中国との攻防が激しさを極めそうです。

    KDDIにおいても、日本の DX推進のために政府が推進する Society 5.0*1の早期実現が必要と考え、これを 5G で加速すべるべく2030 年を見据えた次世代社会構想「KDDIAccelerate 5.0」を策定、2020年 8月に公表しています。「KDDI Accelerate 5.0」においてKDDI は、国内外問わず大企業からスタートアップまで幅広いパートナーとともに、新たな社会基盤となるネットワーク、プラットフォーム、ビジネスの 3 つのレイヤの環境整備を進めることを宣言しています。また、この環境整備の実現を支える7つの分野のテクノロジーの研究開発とそれらが密接に連携を推進し、生活者の誰もが意識することなく安心してテクノロジーの恩恵を享受できるフィジカル空間とサイバー空間の高度な融合を実現と、それによる生活者の新たなライフスタイルの確立と日本の経済発展・社会的課題の解決を両立するレジリエントな未来社会の創造を目指しています。

      Society 5.0 は、第 5 期科学技術基本計画において、日本が目指すべき未来社会の姿として提唱されたもの。これまでの狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する,人間中心の社会(Society)」とされる。

      KDDIアメリカ

      KDDIアメリカ(本社:ニューヨーク、CEO:延原 正敏)は、1989年に設立され、以降30年にわたりワンストップのICTソリューションを提供しています。米国に8拠点展開し、サービスエリアは北米だけでなく中南米もカバーしています。

      お客さまに最適なデジタルトランスフォーメーションを実現するべく、近年は、既存のICTソリューションの提供だけでなく、アプリケーション分野におけるコンサル・構築などを強化しています。

      こうした取組みをとおして、お客さまの挑戦を全力でサポートしていきます。

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      執筆者

      KDDI America
      中田 晃史 / Nakata Akifumi
      Marketing Manager

      2017年KDDI株式会社に新卒で入社。KDDIにおける事業継続計画(BCP)の策定に4年間従事。各省庁、関係機関との連携体制の構築や、災害時の通信早期復旧および事業継続に係る取決めなどを広く経験。2021年よりKDDIアメリカに出向し、マーケティングを担当。
      独・フンボルト大学(ベルリン大学)および法政大学卒。専門は統計学、経済学。

      参考:「米国通信主要3社決算報告、プレスリリース」
         「Next Gホームページ」
         「KDDIホームページ」
         「KDDI総合研究所ホームページ等」