生成AIの進化は、テキストやビデオなどにとどまらず、リアルの空間の作業へと広がりつつあります。いま注目を集めているのが、物理空間で実際に作業をこなす“Embodied AI”。米国にお住まいの方は目にされたことがあるかもしれませんが、バリスタロボットやマッサージロボットなど、米国を中心に、飲食・物流・小売といった現場にロボットが導入される事例は着実に増加傾向にあります。
KDDI America
生成AIの進化は、テキストやビデオなどにとどまらず、リアルの空間の作業へと広がりつつあります。いま注目を集めているのが、物理空間で実際に作業をこなす“Embodied AI”。米国にお住まいの方は目にされたことがあるかもしれませんが、バリスタロボットやマッサージロボットなど、米国を中心に、飲食・物流・小売といった現場にロボットが導入される事例は着実に増加傾向にあります。
Dyna Robotics は、実世界で動作するロボットを低コストかつ高い耐久性で提供することを目指すスタートアップです。代表的なモデル「DYNA-1」は、商用環境で24時間連続稼働が可能なロボットで、2本の腕を巧みに使いこなし、テーブルナプキンを同じ形に折りたたむ、洗濯物かごから同じ色の衣類を見つけて取り出す、郵便物の中から同じ種類のものを収集する、といったような、反復作業に強みを発揮します。
2024年創業と非常に若いスタートアップでありながらその成長は凄まじく、すでに米国の一部レストランや倉庫などでテスト導入を行っており、従業員の負担軽減や省人化を実現しています。資金面では2025年5月に$23.5Mを調達済みで、今後は米国のみならず欧州やアジアへの進出も見据えており、“人間の代わりに実際に現場で働くロボット”の普及に力を入れています。
現場で働くロボットを実用フェーズの高い水準で提供するDyna Roboticsのロボットは、現場で活用できるAIの象徴ともいえる数少ない企業の一つではないでしょうか。成功的な資金調達と米国での注目度の高さを考えると、日本の産業でも将来的に導入される日が来るかもしれません。
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KDDIアメリカ(本社:ニューヨーク)は、1989年に設立され、以降30年にわたりワンストップのICTソリューションを提供しています。米国に8拠点展開し、サービスエリアは北米だけでなく中南米もカバーしています。お客さまに最適なデジタルトランスフォーメーションを実現するべく、近年は、既存のICTソリューションの提供だけでなく、アプリケーション分野におけるコンサル・構築などを強化しています。
こうした取組みをとおして、お客さまの挑戦を全力でサポートしていきます。
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一色 望 / Nozomi Isshiki
KDDIオープンイノベーションファンドのアメリカ サンフランシスコ拠点でスタートアップとKDDIの事業創造を目指し、ディールソーシング(投資先探し)と投資評価に取り組み、既存の投資先企業もサポートしながらMUGENLABO Magazineの制作に携わる。
趣味は世の中のトレンドサーチと、美味しいお店巡り、旅行、ジム通い。