このところAI搭載のガジェットを立て続けに紹介してきましたが、新たなガジェットではなく、既存のスマートフォン上で動くAIアプリも、ChatGPTやApple Intelligence、Geminiなどビックテックを中心に熾烈な争いを極めています。
その中でも、今週AppStoreでローンチされたHeroに注目が集まっています。
KDDI America
このところAI搭載のガジェットを立て続けに紹介してきましたが、新たなガジェットではなく、既存のスマートフォン上で動くAIアプリも、ChatGPTやApple Intelligence、Geminiなどビックテックを中心に熾烈な争いを極めています。
その中でも、今週AppStoreでローンチされたHeroに注目が集まっています。
Heroは、音声ガイドのユーザーインターフェースを採用したAIデイリーアシスタントであり、スマホ上で一般的によく操作されるアプリ(天気やカレンダー、メール、リマインダー、AIチャットボット、デリバリーなど)と連携して、日常のタスクを一つのアプリで完結させることができるオールインワンのサービスです。
天気やスケジュール、デリバリーのオーダーなどをHero上でできるだけでなく、友達や家族とのスケジュール調整やタスクのリマインダー、メッセージなど、他者とのコラボレーションができるようになっています。
将来的には睡眠や旅行などの機能も順次追加予定だそう。
実はこのように、AIアシスタントはスーパーアプリ化していくという見方がテックギークの間ではなされており、それをまさに体現したアプリとも言えます。
Heroはそのコンセプトのみならず、バックエンドにも最新の技術を取り入れています。最近シリーズDで6億4000万ドル($640M)もの調達を発表したGroqが採用されています。
Groqは、AIの推論にフォーカスしたチップセットを含むインフラストラクチャを提供しており、Heroのように複数の機能を持ち合わせているアプリで様々な処理を迅速化するのには最適であると言えます。
実はこのGroqに対しては、KDDI Open Innovation Fundも今回のラウンドで出資を行っており、Groqのユースケースの一つとしても目が離せないサービスです。
どうしてもアプリでいっぱいになりがちなスマホのスクリーンが一掃され、Heroがすべてのサービスのゲートウェイになる日も近いかもしれません。
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KDDIアメリカ
KDDIアメリカ(本社:ニューヨーク)は、1989年に設立され、以降30年にわたりワンストップのICTソリューションを提供しています。米国に8拠点展開し、サービスエリアは北米だけでなく中南米もカバーしています。お客さまに最適なデジタルトランスフォーメーションを実現するべく、近年は、既存のICTソリューションの提供だけでなく、アプリケーション分野におけるコンサル・構築などを強化しています。
こうした取組みをとおして、お客さまの挑戦を全力でサポートしていきます。
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一色 望 / Nozomi Isshiki
KDDIオープンイノベーションファンドのアメリカ サンフランシスコ拠点でスタートアップとKDDIの事業創造を目指し、ディールソーシング(投資先探し)と投資評価に取り組み、既存の投資先企業もサポートしながらMUGENLABO Magazineの制作に携わる。
趣味は世の中のトレンドサーチと、美味しいお店巡り、旅行、ジム通い。