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コラム 2024.06.26 未来を見据える:モデルイヤーの次なる定義

KDDI America


Application and Use Cases for 6G

自動車業界は今、劇的な変革の時を迎えています。従来の「モデルイヤー」という固定観念から、software-defined vehicle(SDV)というよりダイナミック且つ柔軟な時代へと移行しつつあるのです。この変化は単なる進化ではなく、車のモデルの概念そのものを再定義するものであり、いま、まさにその進化の過程にあります。最先端の人工知能(AI)の導入と、あらゆる場面において”モノで通信と繋がっている“状態が当たり前の時代において、私たちは新たな製造と車の所有の在り方を考えるタイミングを迎えています。

Software-Defined Vehicleの幕開け

SDVという考え方は革命的です。スマートフォンが最新のソフトウェアアップデートを無線で受け取るように、車も同様に無線でアップデートされ進化し続けます。この革新は、長らく業界の定番だった「〇〇年製」というモデルイヤーという概念から、車が常に新しい機能を追加し、性能を向上させ、最新の安全基準に適応できる時代を意味します。

AIと予測分析:未来への道筋

この変革において、AIの役割は極めて重要です。AIの予測分析能力により、自動車メーカーは市場のニーズを正確に予測し、対応することができます。この技術は単なる便利さを超え、自律的なモデルがリアルタイムで消費者の需要や規制の変化に対応できるようになります。

製造の核心としてのコネクティビティ

車がリモートで更新や新機能を受け取れるようになることで、製造プロセスも大きく変わります。複数の物理的な実行条件の変更が不要になり、製造の効率化が図られます。これにより、廃棄物を減らし、資源をより有効に活用するサステナブルな製造アプローチが可能となります。

ダイナミックなコネクティビティの基盤としてのeSIM技術

この高度なコネクティビティを実現するために、自動車業界はeSIM技術を採用する必要があります。eSIMは、物理的なSIMカードの交換を必要とせず、市場ごとに適したコネクティビティプロファイルに動的に変更することができます。この技術により、メーカーは追加のハードウェア変更なしに、どの市場のコネクティビティインフラにも適応できる真にグローバルな車両を製造することが可能になります。

未来への道

私たちがこれまで慣れ親しんできた「モデルイヤー」という考え方がまもなくアップデートされるということは、自動車業界がより適応性のある、進化した形態へと移行することを意味します。AI、SDV、eSIMのようなコネクティビティ技術を搭載することで、製造プロセスは効率化され、廃棄物は減り、ドライバーの期待に応える車を提供できるようになります。

Application and Use Cases for 6G

未来は明るく、そして、現在と繋がっています。自動車業界はこの変化を受け入れ、リードしていく時が来ています。私たちは車の定義、製造方法、そしてその役割を再定義する機会を持っているのです。新しい時代の礎としてコネクティビティをベースに、より応答性が高く、持続可能で革新的な未来へと進んでいきましょう。「モデルイヤー」は次なる定義へと向かいますが、新たなパラダイムが誕生しています。それは、ドライバー1人1人の個性に合わせて進化し続ける、ユニークでダイナミックな車の時代です。

免責事項:
このニュースレターに記載されている意見は、あくまで著者の個人的な見解であり、 KDDI America, Inc または他の企業や組織の見解や意見を反映するものではありません。

KDDIアメリカ

KDDIアメリカ(本社:ニューヨーク)は、1989年に設立され、以降30年にわたりワンストップのICTソリューションを提供しています。米国に8拠点展開し、サービスエリアは北米だけでなく中南米もカバーしています。お客さまに最適なデジタルトランスフォーメーションを実現するべく、近年は、既存のICTソリューションの提供だけでなく、アプリケーション分野におけるコンサル・構築などを強化しています。
こうした取組みをとおして、お客さまの挑戦を全力でサポートしていきます。

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執筆者

Bjorn Qvarsell

KDDI America

Björn Qvarsell
Head of Product Portfolio

2023年10月にKDDI AmericaとKDDI Spherienceに入社。ヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカにおいてワイヤレスおよびIoT分野で製品やチームを築いた成功経験を持つ。スウェーデンのストックホルムにあるKTHで電気工学の修士号を取得し、フランスのグルノーブルにあるENSIMAGでコンピュータサイエンスに特化した交換留学プログラムに1年間参加。さらにテキサス州ダラスのSMUでMBAを取得している。Björnは機会があれば常にアウトドアライフを楽しんでおり、山や森、海で過ごすことが趣味。