今、毎日のようにニュースを賑わせている話題の生成系AIのChatGPTですが、そもそも生成系AIって何だっけ? ChartGPTってどうやって使うの? 使っても大丈夫なの?という疑問をお持ちの方も多いのではないでょうか。今月と来月は、生成系AIおよびChatGPTの基本についてご説明をしていきます。
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今、毎日のようにニュースを賑わせている話題の生成系AIのChatGPTですが、そもそも生成系AIって何だっけ? ChartGPTってどうやって使うの? 使っても大丈夫なの?という疑問をお持ちの方も多いのではないでょうか。今月と来月は、生成系AIおよびChatGPTの基本についてご説明をしていきます。
そもそもAI(Artificial Intelligence:人工知能)とは、コンピューターに人間と同様の知識を実現させようという技術です。その中には、機械学習、ディープラーニング、自然言語処理、などの多くの技術が含まれています。これらの関係を簡単に整理しました。
上図の様に、AIの中には、大量のデータをもとに特定のタスクを実行するMachine Learning(機械学習)という技術があります。更にその中に、機械がデータから学習をするというDeep Learning(深層学習)があります。生成系AI(Generative AI)の多くはこの、Deep Learningの一つのカテゴリーと言えます。
生成系AIを一言で表現しますと、以下の様にいう事ができます。。
生成系AIとは: 画像、文章、音声、プログラムコード、構造化データなどさまざまなコンテンツを生成することのできるAIのこと。大量のデータを学習した学習モデルが人間が生成するような絵や文章を生成することができる。
最近では、生成系AIに関する以下の発表が相次ぎ、この技術がどんどん普及し始めている事が分かります。
● Stable Diffusion (2022年8月~) イメージを生成
● ChatGPT (2022年11月~) テキストを生成
ちなみに、Stable Diffusionとは、ロンドンを拠点に活動するStability AI社が開発した画像生成AIサービスです。現地時間の2022年8月22日にオープンソースとして全世界へ公開されました。Stable Diffusionは任意のテキストを入力することで、そのテキストに見合った画像を短時間で生成してくれます。
ここからは、今話題のChat GPTについて詳しく見ていきましょう。
まずは言葉のおさらいです。
ChartGPTとはOpenAI社が開発したGPT⁻3エンジンをベースにしたチャットサービスの名称です。
ChatGPTの特徴としては以下の様に整理されます。
● 自然な対話形式
ChatGPTは自然言語処理に基づいており、人間のような対話形式で情報を提供 できます。これにより、ユーザーとのコミュニケーションがスムーズに行えます。
● 汎用性と柔軟性
ChatGPTは汎用的なAIモデルであり、さまざまな分野や業務に適用することが できます。顧客対応、セールスサポート、マーケティング、技術サポートなど、さまざまな業務 プロセスに応用できますが、使い方次第では大きなリスクを負う可能性があり、注意が必要です。次回のブログでChatGPTの危険性を解説いたしますので、是非ご一読ください。
● 豊富な学習データに基づく知識
ChatGPTは大規模なデータセットを学習しています。これにより、幅広いトピックや情報に対して豊富な知識を持ち、高度な応答が可能です。 GPT-3.5には約3,550億個、GPT-4には約100兆個のパラメーターが搭載されていて、GPT-4は テキストだけでなく画像形式での入力にも対応可能です。
※2021年9月までのデータを基に学習しているため2021年10月以降の出来事に対する質問には正 確な回答はできません。(一部プラグイン機能により利用が可能)
● 文脈を理解した応答
ChatGPTは与えられた文脈を理解し、適切な応答を生成することができます。これにより、対話の流れを保ちながら的確な情報を提供できます。
● パーソナライズされた応答
ChatGPTは個別のユーザーに対してパーソナライズされた応答を生 成する能力を持っています。ユーザーの特定の要件や嗜好に基づいて、適切な情報や提案を行うことができます。
ただ、ChatGPTはトレーニングデータから学習した情報を基に回答を生成しますが、情報の正確性を保証するものではありません。時には正確性に欠ける情報や誤った情報を提供する場合もありますので、注意が必要です。
来月のブログでは、以下のトピックを予定しています。
KDDI Americaの親会社であるKDDI株式会社は2023年9月5日から、マイクロソフトの生成AIサービス「Azure OpenAI Service」を法人のお客さまに対し提供開始をしております。
KDDI Americaでのご提供開始は未定です。
KDDIアメリカについて
KDDIアメリカ(本社:ニューヨーク)は、1989年に設立され、以降30年にわたりワンストップのICTソリューションを提供しています。米国に8拠点展開し、サービスエリアは北米だけでなく中南米もカバーしています。
お客さまに最適なデジタルトランスフォーメーションを実現するべく、近年は、既存のICTソリューションの提供だけでなく、アプリケーション分野におけるコンサル・構築などを強化しています。
こうした取組みをとおして、お客さまの挑戦を全力でサポートしていきます。
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長瀬 幸太 / Kota Nagase
Marketing Associate
2023年KDDI America, Inc.に新卒で入社。アメリカ合衆国テキサス州のヒューストン大学にて、マーケティングの修士を修了。趣味は筋トレ、テニス、ファッション。高校時代にはテニスでテキサス州ダブルス大会3位に入賞。毎日のようにお目当ての洋服を追い求めている。