2020年の5Gサービス提供開始から早2年が経ち、今後の展開についてどうなるのか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、3Gの停波、6Gについてもすでに業界内では研究が進むなど、凄まじいスピードで技術の進化が進んでいます。5Gもまだそこまでの浸透がしきっていないという感覚の方が多いかと思いますが、今回は米国内外における通信動向についてご紹介します。
現在主流である、3G、4G、そして5Gまである通信規格。はじめに、移動通信システムの歴史を簡単に説明したいと思います。
消費者向け携帯電話のサービスが始まったのは1970年代後半~80年代前半、この時の第1世代移動通信システム(1G)のサービスは音声通話のみでした。その後、第2世代(2G)では音声通話が改善され、ショートメッセージサービス(SMS)で短いメッセージを送受信できるようになりました。2Gではデータ通信サービスの提供も開始はされたものの、実際にコンシューマ向けに利用ができるようになったのは2000年代前半、3Gが登場してからでした。2010年代前半になると最大約100Mbpsの通信速度を誇る4Gが登場しました。4Gの登場により、通信業界を取り巻くサービスは一気に拡大、動画視聴やモバイルゲーム、さらにはARやVRを利用できるまでになりました。そして5G、通信速度は最大3000Mbps(3Gbps)と光ファイバー回線に匹敵し、4Gで1本の映画をダウンロードすると数分かかるところを、5Gでは数秒で済んでしまう計算になります。